記念すべき第1回放送のVTR。85年に阪神タイガースが21年ぶりに優勝した際、大阪の道頓堀川近くにあったケンタッキーフライドチキンのカーネル・サンダース人形が歓喜に沸くタイガースファンによって川へ投げ込まれ、翌年から阪神の試合成績が低迷した。これは人形のたたりではないかと、阪神ファンから捜索と引き上げの依頼がきた。槍魔栗探偵が川底のヘドロの毒に顔を腫らしながら臨み、その後3度に渡って継続調査された。
10年ほど前に大流行したインベーダーゲームを探して欲しいという依頼。若かりし桂小枝探偵が調査する。「新聞記事の挿入」や「探偵のナレーション」、「調査に3か月かかった!」など、今のナイトスクープではあまり見ないVTR構成が新鮮。探しに探して、なぜか砂浜に流れ着いているシーンで終わるのだが、それがインベーダーゲームなのかは、ぼやかされたまま終わる…という番組初期の話題作。
福井県にある断崖絶壁の景勝地「東尋坊」を訪れる自殺志願者に、身をもって死を思いとどまらせる通称“ドリャーおじさん”。「ドリャー!」と叫びながら崖の先から真っ逆さまに日本海へと飛び込み、再び崖をよじ登っては飛ぶ。ひたすら繰り返すこと10万回。なぜ、そんな一見無謀な行為を繰り返すのか。その様子と真意を確かめるべく調査したVTR。
桂小枝探偵の「パラダイス」シリーズ第1回。淡路島にある立川水仙郷・ナゾのパラダイスを取材したVTR。大手テーマパークでは味わえないオーナーこだわりの秘宝館やお手製の像、遊具などを説明を受けながらひとつひとつ丁寧に調査していく。今に続くパラダイススタイルの原形となった作品。
夫婦や友人など人と言い争いになったとき、大阪出身者は「アホ!」、東京出身者は「バカ!」という境目はどこにあるのかという大調査。北野探偵が東京から足を使って調査を開始するも、「アホとバカ」以外の言葉も飛び出すなど難航。視聴者からの情報提供、全国の自治体を巻き込んだ大規模アンケート調査などを経て、91年5月に「アホ・バカ分布図」が完成。当時、言語学会でも注目の調査となった。
肛門にライターを近づけオナラをすると炎が激しく燃え上がるのか?という依頼。調査をするには、後にも先にもオナラが出ないと始められない。一度は依頼者と探偵だけで調査を試みたものの、オナラがうまく出せず断念。その後、視聴者から寄せられた便りをもとに再調査。オナラが出やすい方法などを教えてくれた人たちを中心に実験に参加してもらい、オナラが燃え上がる瞬間をとらえた貴重なVTR。
番組史上、おそらく最初で最後の海外調査ネタ。76年から阪神タイガースで活躍したマイク・ラインバック選手が退団後、帰国したアメリカで事故死したというのが真実なのかを確かめに行くという内容。当時、まだインターネットなどはなく、この出来事は一部スポーツ紙などで小さく扱われる程度だったため、マイクを愛してやまない依頼者が疑問に思い依頼。訪れた現地では墓参りをし、息子と会うなど知られざるマイク・ラインバックの一面を感じ取れた感動の作品。
大阪のとある街にあるガードレールや電柱のそこらじゅうに、ビニールひもが多数くくりつけてあるのは一体何のためなのか?を調査したVTR。ロケを行っている最中にも増え続けるひも。スタジオで悲鳴があがるほど大量にくくりつけられたビニールひもの映像は恐怖すら感じる。街の人々や警察官にまで調査し原因を探るも詳細はわからず、最後は「以後本件に関する情報は 一切受け付けません」というテロップ付きで調査が打ち切られた案件。
幼いころ、誰もが一度はもつ素朴な疑問を実際に調査してみた作品。感覚的に小さな折り紙サイズだと100回折れなさそうなので、体育館いっぱいの模造紙を折るとどうなるのかをダイナミックに調査。数学的に頭で理解している答えでも、実際にやってみるとどうなるのかを映像化した作品。
父の寝言が凄まじく、助けて欲しいという娘からの依頼。隣の家にまで聞こえるほどの声の大きさで、内容もえげつないおやじの寝言。このVTRが放送された後も、寝言に関する依頼は後を絶えないが、いまだにこのおやじを超えるキョーレツな寝言はない。ちなみに父は92年の「探偵!ナイトスクープ・アカデミー大賞」で主演男優賞を受賞した。
大ヒットハリウッド映画『ラストサムライ』に出演し、世界的に話題となった東映京都撮影所の斬られ役・福本清三さんの名が世に知れ渡るきっかけとなった作品。様々な時代劇を見ているうちに、当時まだ無名であった福本さんの大ファンになったという依頼者。彼を『徹子の部屋』に出してあげたいとの願いを受け、小枝探偵が黒柳さんに扮して実際の番組セットを借りて収録。するとそこに本物の黒柳徹子がやってきて出演を検討することに。実際にナイトスクープ放送の5カ月後に『徹子の部屋』へ出演を果たした。
「ネギを食べるとリカちゃん人形の味がする」のは自分だけなのか?友人にこのことを話すと馬鹿にされたという依頼者から、自分だけの変な感覚なのか調べて欲しいという便り。決してリカちゃん人形を食べたわけではないのだが、人形が放つ臭いなどから想像する味が感覚的に「わかる」か「わかないか」というちょっと不思議な依頼。街で同様の感覚を持つ人たちを集め、香りの専門家が科学的に解明するなど徹底調査した。
妹の結婚式でタニシ踊りを披露したいという兄からの依頼。果たして、自分が知るタニシ踊りは薬学部伝統の由緒正しい踊りなのかを知りたいとの内容。街頭調査は難航したものの、最終的に見つかった京都薬科大学OBが見事なタニシ踊りを披露。50年ぶりに独特のリズムとユーモアあふれる動きが再現された。
トミーズ雅探偵の顔の脂をフライパンにひいて焼き、汗から作った塩で味付けした目玉焼きを相方のトミーズ健さんに食べさせるという内容。ナイトスクープにおいて、石田探偵がロケに挑んだ汗の塩から塩ラーメンと並ぶ、スタジオもお茶の間の悲鳴続出の「人体調味料」を使った実験ネタ。
多くの車が行きかう高速道路沿いにたつ、チチヤスヨーグルトの容器をそのまま大きくした屋上看板。『製造年月日はフタの部分に記載』と書かれてあるが、フタは付いているのか確かめたいという依頼。設置場所が、ちょうど伊丹空港への離着陸ルートであったため、わざわざ飛行機に乗って確かめるという、良くも悪くも壮大でアホらしい調査VTR。
地方から料理の修行のため大阪に出てきた3人の青年が、バリバリの大阪人になりたいとトミーズ雅探偵から徹底的に大阪弁を教え込まれる話題作。犬種の「チャウチャウ」と、大阪弁で「違う」を意味する「ちゃうちゃう!」を組み合わせた「あの犬、チャウチャウちゃう?」から始まるチャウチャウ会話が見もの。
お手製のホバークラフトを実際に水面に浮かべて走らせたいという依頼。探偵が訪ねてみると、ホバークラフト作りをめぐって家族の間に亀裂が…。自宅の庭など貴重なスペースを占領された父は、ついに息子と口をきかなくなり絶交状態に。その修復も兼ねた進水式となった。はめ方のわからない部品、かからないエンジン、外れるハンドル…散々な船出の末、エンストしたエンジンを再起動させようと、もがいていると落水するという大爆笑VTR。
いまやナイトスクープ名作VTRの代名詞となった爆発卵。「友だちが電子レンジでゆで卵を作って口に入れたとたん卵が爆発した。そんな爆発卵を作ることが可能なのか」という依頼。臆病でビビりな依頼者が、小枝探偵とともに爆発するかしないかわからない卵を次々と口の中に入れていく様はスリル満点。爆発したときのリアクションも大爆笑の傑作。
大学受験に失敗した息子が日本一周の旅に出て10カ月。心配でたまらない母からの依頼だが、息子の前に現れせっかく独り立ちしようとしている思いに水を差したくない。そこで、探偵のアイデアでニセ番組を仕立て、母は着ぐるみの中に入って息子に近づくのだが、冷静さを失った母の行動はエスカレート。息子にしがみつくは、嗚咽するは大暴走。感動の涙もそそられるも、なぜか爆笑してしまう不思議な作品。
「他人のベランダを通らないとたどり着けない部屋」「迷路のような廊下」「屋上は元風呂屋さん」−設計図もなしに十数年以上手作りで増改築を重ねてきた高知にある「沢田マンション」。その複雑怪奇なたたずまいから「軍艦島マンション」と呼ばれ、ナイトスクープ放送後も数々の番組で取り上げられたり、大学の論文研究対象となるなど世の中に衝撃を与えた原点のVTR。
時代劇「暴れん坊将軍」のオープニングのように、将軍の格好をして砂浜を白馬に乗って駆け抜けたいという女性からの依頼。どうしても実現したく、2年前から乗馬を始めたものの上達せず、何とか探偵の力を借りて実現したいとロケに挑んだ。本番では馬が思うように動いてくれず、失敗かと思われた瞬間にいきなりスピードに乗って疾走し始める。体がこわばり、のけぞっているかのようにも見える依頼者が必死に手綱を引いて、見事に乗り切り成功した名作。
母乳が出すぎて、赤ちゃんに飲ませても余ってしまいもったいないのでケーキなどお菓子を作れないかという依頼。今やナイトスクープの料理に関する無理難題をすべて解決する「林先生」こと林繁和シェフの記念すべき第1回出演のVTR。カメラの前で搾乳する依頼者と、手を震わせながらケーキ作りに挑む林先生の初々しさが見どころ。
飼い犬の「さっちゃん」は毎日家を出て1日中、町を徘徊しているようなのだが、一体どこで何をしているのかわからず調べて欲しいという依頼。越前屋探偵が尾行して明らかになったのは、想像以上に町の人に愛される我が犬の姿だった。他人の家でお風呂に入れてもらい、2キロ離れた町へ恋人に会い、いつもおやつをもらう事務所にいき、あげくはお決まりのお姉さんに車で送ってもらうという驚きの事実。誰も飼い主のことを知らないのにも関わらず…。周囲の人々の愛に心温まる作品。
ジミー大西探偵のデビュー作。大阪の公園にある池に、とんでもなく大きなシジミらしき貝があるとのことで現場に向かった探偵。手探りで池の底をさらうと、「うわー!」という探偵の歓声とともに次々と見つかる巨大シジミ。意気揚々と林先生のもとへ持っていくのだが、その貝は通称ドブ貝と呼ばれる貝であることが判明。キッチンに充満する悪臭と「オエッ!」とえずきながら美味しい料理を作り上げたジミー大西探偵&林先生の天才タッグの名作。
チャップリンの映画で追い詰められたときに靴を食べるというシーンがあるが、本当に靴を食べることができるのかという依頼。食べ物でないものを調理して食べるという難題解決にあたったのは林先生。高級ブランド「フェラガモ」の靴に大胆にナイフを入れ、靴を煮て、焼いて、食べる映像は本邦最初で最後だろう。
友人がものすごいスピードで風呂に入るため、本当にちゃんと体を洗っているか調べて欲しいという依頼。その友人とともに、実際に銭湯で風呂に入り調査を進めていく。きれい好きであるジミー大西探偵にとっては信じられない速さで頭、体を洗い、湯船につかって体を拭いてあがっていく友人。必死に密着して調査しているうちに、何と体に泡をつけた丸裸の状態で銭湯を出てしまうジミー大西探偵…。今のテレビでは考えられない、ハチャメチャぶりが垣間見られる傑作。
「山のおやじ」の異名をもつ管理人が作り上げたフィールドアスレチックを中心とする野外施設のパラダイス。おやじはなかなかの暴君キャラクターで、課題設定された遊具や釣り堀に桂小枝探偵がチャレンジするも、次々とルールが変更されやりたい放題。しかし、おやじは「山のかかあ」には頭が上がらずお灸をすえられる一幕も。人間味あふれるパラダイス。
福井顧問の「私はキスをしたことがない」との発言をうけ、「昔の人の恋愛はどんなものだったのか」との依頼を調査したVTR。当時、「大阪で唯一残る田舎」と言われた能勢町で間探偵が聞き込み調査。そこで出会ったのが「探偵!ナイトスクープ・アカデミー大賞」で助演女優賞を受賞した「能勢のおばちゃん」。間探偵に「昔は恋愛なんかあるか!」と一喝。「親が行けと行ったから嫁に来た。来てから初めて相手の顔みてびっくり!」など探偵もタジタジの本音トーク。「そんな始末や!」の名台詞が耳に残る爆笑作。
奈良から堺へ電車通勤するのに大和川をくねくねと6回も渡ると愚痴をこぼす上司に、川を一直線にボートで下れば早く着くと豪語する依頼者が身をもって実証した爆笑ドキュメント。勤務先のある穏やかで川幅のある河口付近からは程遠い山間部からのスタート。途中、岩場あり、堰ありで浸水しながら大遅刻するも番組史上に残る大調査となった。
酒造会社の小さな博物館で偶然出会った“マネキン”に一目惚れしてしまった依頼者。それ以来、人間の男性との恋愛に身が入らず、一層のことマネキンと結婚したいと再会を探偵局に依頼。調査を進めた結果たどり着いた大量のマネキンが並ぶ倉庫で、いきなり目つきを変えて走り出す依頼者。その先には、裏に探し求めていた“彼”の名前が書かれてあった。再会を果たした瞬間の依頼者の表情に注目。
どこの家庭でも勃発する「冷蔵庫に置いておいたアレ、誰が食べたん!」問題。この依頼も吉本のお笑いが大好きな中学生の依頼者が、大阪に行ったときに買った芸人のイラスト入り特製四十八茶を家族の誰が飲んだのか、犯人を見つけて欲しいという内容。シラを切り続ける家族を真面目に追及しても輪が乱れるだけ。徹底的に作りこんだ刑事コントで些細な家族の問題をおもしろおかしく解決しつつ、しっかり犯人も特定した傑作。
自称「カレーの王様」と「カレーの殿様」の対決。三度の飯はカレーというほどカレー好きの依頼者とその友人。いつも、どちらがカレーに対する愛情や知識、こだわりがあるかをめぐって対決しているという。今回、探偵の公平なジャッジのもとナンバーワンがどちらなのか決めて欲しいという依頼。激辛対決のほか、効きカレー対決では用意された10種類のレトルトカレーを両者とも完璧に回答。最終的にはサドンデスで勝敗を決するという大熱戦に!カレー好き青年の清々しい真剣勝負。
「自分が作った格闘技が最強だと証明したい」という大学生からの依頼。依頼文には、当時人気絶頂で異種格闘技などでも数々のタイトルを獲得していたアンディー・フグ級と対戦したいと書かれてあった。いつものナイトスクープでは、そのようなビッグゲストをブッキングすることはないのだが…。今回は、依頼者も視聴者も驚きのアンディー・フグ本人登場。唯一の弟子、弟とともに真剣勝負に挑んだ。
軽快な独特の音楽にのせてお手製マジックを披露する、おそらく日本最高齢の現役マジシャン。97歳にして計5回ナイトスクープに登場した。ハイライトは、生卵の殻を割って帽子の中に入れ、その帽子を頭にかぶると生卵が消えてなくなるというマジック。出演する度に何度も挑戦したが成功した試しがなく、いつも帽子を取ったあとの頭に生卵が乗っかっているという始末。それでも毎回、一生懸命に新作マジックを披露してくれた素人エンターテイナーの代表的人物。
ナイトスクープおなじみの街頭調査ロケのなかでも最高傑作のひとつ。街でたまたま通りかかった大阪の30代女性はみんな恥じることなく完璧にピンク・レディを踊りきり、40代男性は突然ヌンチャクを渡されても誰もが見事なヌンチャク裁きと表情でブルースリーのものまねをやってのける事実が判明した。大阪人のノリのよさが如実に表れた貴重なVTR。
車椅子生活を送る14歳の娘をもつ母からの依頼。大阪から祖母の家がある愛媛まで一人旅をしたいと言い出した娘をサポートしてもらえないかというもの。「自分が近くにいると、つい手を貸したくなる」そんな親心に応えるべく北野探偵も車椅子に乗ってつきっきりで同行。道中の様々な困難にも笑いをちりばめながら、目的地まで向かう二人の楽しく愉快なVTR。
一種の社会現象にまでなった「タケモトピアノのCMを見ると泣き叫ぶ子どもが黙る」という依頼調査。このVTRの放送後に大反響を呼び、全国ネットのワイドショーなどでも取り上げられた。取材に協力してくれた子どもたちは例外なく、すべて泣きやみ振り返る様は圧巻の映像。
息子夫婦の家で飼う愛犬を散歩に連れ出すと、毎回必ず家を出てから帰ってくるまで、足を噛まれ続けて困っているという父からの依頼。一瞬たりとも足を離さない噛みっぷりはお見事というほかないくらい。言葉が通じない犬を相手に、専門家の指導のもと父の威厳を徹底アピールするなど試行錯誤を繰り返した。結果、足を噛まずに仲良く散歩する姿には感動すら覚える大作。
空手で真剣勝負をする母をみて、号泣する息子。そんな最後のシーンが焼き付いて離れない永久保存版の名作。もともとの依頼はわが子に「空手道場の試し割の板なら30枚は割れる」と言ってしまった手前、「それらしい板を用意して割れる姿を見せたい」というごまかしの内容だった。今後の長い親子関係を考えた石田探偵が「本当にそれでいいのか?」と問いただし、空手で自分の強さを見せようと腹をくくった母。人が何かを決断したときに、顔つきが変わる姿を如実にとらえた瞬間も見どころ。
刺激を与えると、強烈な悪臭を放つことで有名なカメムシを知らず、その存在を信じようとしない「文さん」にカメムシが本当にいることをわからせて欲しいという依頼。おとぼけぶりや臭がる表情が何ともいえないキャラクターの文さん。番組特製のカメムシが詰まった透明アクリルボックスをかぶった時のリアクションは一度見ると忘れられない。
「爆発卵」と並ぶナイトスクープの二大爆発ネタ代表作。発泡酒の瓶の蓋をメーカーの説明通りにどれだけ慎重に開けても、部屋の壁から天井まで酒まみれになってしまうとんでもないお酒。優に4〜5メートルの高さにまで吹き上がったあとの瓶には、半分以下わずかな量しかお酒が残らない始末。飛び出すお酒を何とか飲めないかと奮闘する小枝探偵の奮闘ぶりも爆笑のVTR。
6歳にして毎日競艇専門チャンネルを見入り、写真だけで選手名や成績データまで即答する競艇選手を夢見る少年。休日は競艇場に足を運び、依頼は憧れの選手と本物のレースボートでモンキーターンをしたいというもの。時速にすると80kmほどのスピードで水面を疾走する競艇。一歩間違えれば大事故となるだけに慎重に検討が進められたが、本人の熱い思いと練習の積み重ねに関係者も心突き動かされ、本番のレースさながらの環境で夢を実現した。現場では母も探偵も涙した感動作。少年は今年、プロの競艇選手としてデビュー予定。
大のおじいちゃん子だった依頼者の娘。そのおじいちゃんはルー大柴にそっくりだったため、おじいちゃんが亡くなったあと元気がない娘にぜひ会わせて欲しいという依頼。念願のルーさんと対面した瞬間こそ声を詰まらせたが、徐々に違和感なく一緒に話をしたり、食事を作るなど微笑ましいほど自然なおじいちゃんと孫の時間を見せた二人。娘がルーさんに対し「おじいちゃん」と無意識に呼びかけるなど、モニタリングしていた小枝探偵も思わず涙した感動作。ルーさん自らも「再ブレイクのきっかけ」と語る名作。
独特なリズムに歌詞をのせて、軽やかに口ずさみながら小刻みなステップで発明品のもとへ歩いていくという、一度見たら忘れることができない人間パラダイスの代表作。その空気感は小枝探偵のキャラクターをも飲み込むほど。80歳とは思えない達者な姿に注目。
世界水泳で気持ちよさそうに泳ぐ選手たちをみて、あのスピードを体感したいと思った依頼者。自力で泳いでも当然そのスピードに達することはできず、ロープにつかまり引っ張ってもらうことになったのだが…。世界記録は達成したものの、慣れない速さで水中を進むことで息継ぎのタイミングも計れず、鼻から口から大量の水が入り苦しむ結果となった。さらに松村探偵が挑戦したところ、息継ぎのために顔をあげるも水面ぎりぎりで水の膜に顔が覆われるという奇跡の現象が出現。後世に残る貴重な一作となった。
着用の仕方がわからないというイタリア水着の正しい使い方を調査するため、小枝探偵が挑んだVTR。一見すると「紐パン」のようにも見える水着を、まずは小枝探偵の想像だけで身に着けてみるのだが、想像以上のきわどさが連発する。公園の噴水で水と戯れるイメージシーンなどもはさみながら正解を見つけていく、ナイトスクープらしさが詰まった依頼調査。
1歳になる娘に何か自慢できる親になりたいという父からの依頼。学生時代は水泳部だったが目立った記録はなく、習っていたそろばんの暗算も6段と中途半端。しかし、もし水泳と暗算を足した競技があれば日本一になれるかも知れないと思いつき、水泳日本一と暗算日本一と勝負する。
岩手県のJR大船渡線の千厩駅から陸中門崎駅間は、大きく迂回していて鉄路の距離は約26キロ。一方、二駅をほぼ直線で結ぶ道路は約12キロ。もし千厩駅で電車に乗り遅れても必死で走れば、乗り遅れた列車に陸中門崎駅で乗り込めるのではないかという依頼。調査では、地元で出会った陸上選手のトップクラスを駅伝方式で投入。街中の人たちが応援するなか、雪が舞い散る強風の悪条件でタスキを紡いだ感動巨編。
NHK『のど自慢』に出場し、シャ乱Qの「いいわけ」を独特な歌い方で半端なくおもしろく歌っていた人を探して欲しいという依頼。どんな人物なのかを確認すべく、まずNHKの映像を確認した北野探偵はその場で抱腹絶倒。その歌いっぷりは、ナイトスクープの放送後も全国ネットの他のバラエティ番組で次々と話題となり、後のアカデミー大賞ではつんくさん本人とデュエットするなど「幸ちゃんフィーバー」をもたらした伝説の作品。
携帯電話のカメラシャッター音で「撮ったのかよ!」と男性が叫ぶものがあるが、子どもには「エーアイアイ」という特に意味のない声に聞こえるという依頼。VTRが流れるスタジオでも、どちらか一方にしか聞こえない人、両方聞こえる人にわかれるなど物議をかもした。謎が科学的に解明されていく過程で、両方聞こえる人も現れるなど、その不思議さにおいてもナイトスクープにおける音ネタの代表作となった。
食堂を営む56歳の女性からの依頼。店を始めてだいぶ経つが、お客さんがまったく来ないという。チキンカツを目玉にしようと、大量に仕入れた鶏肉でチキンカツを作ってみたら、ものすごくマズいモノができてしまった。どうにかしておいしいチキンカツの作り方を教えて欲しいというもの。竹山探偵が店を訪れ目にした鶏肉の量や料理のセンスは想像をはるかに超えるものだった。
7年前に亡くなった父が、元ヤクルトの飯田哲也選手にそっくりだった。父とのキャッチボールが一番の思い出だった兄だが、6歳下の弟には父との思い出がない。そこで飯田選手に弟とキャッチボールをしてもらえないかという兄からの依頼。目の前に現れた亡き父そっくりの飯田選手に涙する家族。松村探偵によると、ロケ後思わず母が「あなたー!」と叫んだという感動巨編。
1歳から9歳の計5人の子どもがいる父親からの依頼。毎日大騒ぎで戦場のような生活を送り、特に夜に子どもたちを寝かしつけるのが一苦労という。布団の上で好き放題に暴れてなかなか寝ず、これまで「いつまでも寝ないと、ガォーさんが食べに来る」と脅かして寝かせてきたが、最近はまったく効果がなくなった。子どもたちに“ガォーさん”の存在を信じ込ませて欲しいというもの。依頼者が勝手に作った呼び名の架空のキャラクター“ガォーさん”。この時、長原探偵とディレクターが想像だけで作り上げたキャラクターが後々シリーズ化されることとなる。
ホラー映画が大好きな子どもたちをもつ母親からの依頼。なかでも、子どもたちはゾンビが出てくるのが大好きで、ゾンビが家に来たときに備えて、戦い方の練習までしているという。子どもなりに知恵を絞り、シミュレーションを重ねて、本物が来る日を待つ毎日。そんな子どもたちに付き合ってもらえないかという依頼に、探偵局が容赦なく本気で応えた大作。
小6の息子が3年近く地元のソフトボールチームに通っているが、ほとんど試合に出たことがなく、いまだに1本もヒットを打ったことがない。小柄で足だけは速いので、バントヒットを狙っているが、バットにすらボールを当てられない。どうか息子にバントの指導をしてもらえないかという父親からの依頼。小学校卒業までに毎日トレーニングを重ね、勝負に挑む少年の姿が心打つ感動作。
娘に毎晩、読み聞かせている童話「カチカチ山」に登場する『泥の舟』をめぐって、沈むのが当たり前と考える妻と、作り方によっては浮くという自分の考えのどちらが正しいのか証明したいという夫からの依頼。専門家による緻密な強度計算などをもとに作りあげた泥舟は果たして浮くのか、沈むのか。
依頼者知人のニューハーフが、自分の乳房からオッパイを搾り出し、それで自家製バターを作るという驚きの内容の便りが届いた。味は確かにバターの味がするとのこと。牛乳からバターが作れるということは、知人のニューハーフから出ているには母乳なのか。もし母乳なら、作ったバターをパンに塗って食べてみたいという依頼。ナイトスクープ医学担当でおなじみの谷先生も巻き込んだ壮絶な調査となった。
娘に読み聞かせるために買った絵本を、涙で最後まで読めないため、泣かずに最後まで絵本が読めるようして欲しいという母親からの悲痛な依頼。石田探偵が解決策を色々と練るなか、周りが「ここで泣く?」と驚くほど、泣きながら絵本を読む依頼者の姿が印象に残るVTR。
93歳になる明るく元気で孫をかわいがる申し分ないおばあちゃん。唯一なおして欲しいところが「間違って覚えた言葉を、直さない」こと。スーパーで“ブロッコリー”のことを“ブッコロリー”と大声で話し、“くまのぷーさん”のことを“ブーちゃん”、“ローソン”を“ローチョン”と口にする。正そうにも手に負えない孫からのほのぼのする依頼。
飲み仲間である近所のおじさんが、防護ネットや殺虫剤を一切使わずにスズメバチを生け捕りし、晩酌の肴にして「スズメバチと同居している」という。にわかに信じがたい話が本当なのか。一緒におじさんの家に行って確かめて欲しいという内容。念のため、出演者、スタッフ一同完全防備でおじさんの家に行くと、室内を飛び回るスズメバチを箸で器用につまんで鉄板で焼き、食べるおじさんの姿が…。他人には絶対に真似できない衝撃の映像となった。
ダイビングのインストラクターをしている彼女が突然沖縄に行き、大阪に帰らないと言い出した。帰阪したときにプロポーズを考えていたが、その作戦がダメになったので「プロポーズ大作戦2」を決行したいという依頼。ひょっとして沖縄で新しい彼氏ができたのではないか…、そもそも本当に沖縄にいるのか…。妄想と不安が交錯するなか、彼女に気づかれないよう海に潜り水中プロポーズ。西田局長大号泣の感動ヒストリー。
極寒の北海道でブーメランパンツを外干しすれば、カチカチに凍ってブーメランのように投げられ、自分のところに戻ってくるのではないか?という大学生の素朴な疑問に本気で応えた調査VTR。酷寒の北海道にブーメランの大会記録保持者も呼び、本気でアホな挑戦を続けた結果、奇跡が起こった爆笑作品。
「友達と“プルコギ”に焼肉を食べにいく」と幼稚園児の息子が言い出した。一体どんな行動をとるのか心配な母親からの依頼。間探偵がこっそり尾行調査。すると、子どもたちは電車に乗り違う街へ向かい、“プルコギ”という名前の実在しない焼肉店を探しながらさまよう。子どもたちの探訪心を損なわないように間探偵が手ほどきし、さりげなく誘導。ある焼肉店に店名を“プルコギ”に変えてもらい、念願の焼肉パーティーを開かせてあげるという名作。
友人と徳島県の蒲生田岬に遊びに行ったとき、草むらで防水パックに入ったデジカメを発見。中身を確認すると、大切な結婚式の写真や旅行の写真が大量に残されていた。最後に石垣島で撮ったと思われる写真は、ダイビングをしている水中の写真を最後に終わっていた。もしかすると、海の中を石垣島から徳島まで海を漂って流れ着いたのでは?カメラに残る画像だけを頼りに、持ち主にカメラを届ける人探しの名作。
子どものころから戦車好きだった父親が、10年ほど前から本気で始めた手作り戦車。木材だけに留まらず、鉄も使いキャタピラーから本体まで、精巧な2.4分の1サイズの戦車を作りあげてしまったという。人が運転し、走ることが出来る戦車なのだが、父はそれに満足せず、もう一台作りたいよう。しかし、近所の目や、お金もかかるので、やめさせたいという娘の依頼を受けて、探偵が父の作った戦車が最高に栄えるステージを用意する。
新婚5ヶ月で招集され、昭和20年1月に戦死していた父に代わって、女手一つで育ててくれた母も他界して5年。遺品を整理していると、出征した父からの葉書が2枚見つかった。1枚は何とか読めたが、もう1枚はほとんど読めない。その中に「身重であるお前」と読めるような箇所を発見。父は、母が自分を身ごもっていたことを知っていたのか。それとも、知らずに逝ってしまったのか。父の葉書をなんとか判読して欲しいと切に願う息子からの依頼。時を越えて、戦争が引き裂いた家族の絆が蘇った話題の感動巨編。
庭にチューリップを植えようと穴を掘っていたら、土の中から見たことのない空きビンが出てきた。中には手紙が入っており、「お姉ちゃんがほしい。お兄ちゃんはおるけど」と書かれたものが…。依頼者である8歳の男の子には、お兄ちゃんもお姉ちゃんもいるので、これを書いたであろう、前にこの場所に住んでいた子にお姉ちゃんを1日貸してあげたいとうもの。子ども同士の思いが詰まった素朴で心温まるVTR。
「カタツムリは食べた物の色のフンをする」と幼いころに見た本に書かれていたのを思い出し、もし本当であればカタツムリに虹色のものを食べさせて、糞で虹を作りたいという依頼。胃袋の中で色が混ざってはいけないと、別々のカタツムリ一匹ずつに違う色の食材を食べさせ、そのフンを並べて虹を作ることに…。結果、見事な虹が出現。学問的にも貴重な映像となった。
依頼者が所属する模型サークルのメンバー・木村さんの夢をかなえて欲しいという依頼。木村さんは50分の1のスケールで、全長5メートルを超える巨大な戦艦の模型を手作りしており、それを海に浮かべるのが夢という。戦艦・大和、空母・赤城、戦艦・長門が同じスケールで製作されており、自宅の部屋を出るのも一苦労。プロの運送業者も手伝っての大搬出作業を経て、本物の「海に浮かぶ連合艦隊」へと変貌を遂げるまでのドキュメント。
小学校6年生の男の子からの依頼。1年前に自宅にあった古いビデオカメラで「スターウォーズ エピソード1〜帝国の攻撃」というタイトルの映画を撮り、クラスで大ヒットした。続編も2本撮影し、大ヒットしたが、自分としては特撮シーンやアクションシーンに納得がいかないところが多く、撮り直したいものの、カメラを使う時間が限られるうえ、当時のスタッフもクラス替えでバラバラに。探偵の力で撮影を手伝って欲しいという内容。プロ顔負けの小学生なりのこだわりがさく裂した名作。
僕には誰にでも胸を張って自慢できることがあるという男子高校生からの依頼。それは「四足走行」。誰と対決しても負けたことがなく、勝負にすらならない。そんな僕と互角に戦えそうな相手を見つけたという。その人とは、四足走行・ギネス世界記録保持者のいとうけんいちさん。彼と対決するチャンスを与えて欲しいという内容。四足歩行をめぐるガチンコ勝負が繰り広げられた。
酒が大好きで、毎晩晩酌を欠かさない父。しかし、自分で制御して飲むことができず、毎晩ベロンベロンに酔っ払い、22歳の妹に寝床まで連れて行かれる日々が続いている。それはとても見苦しく、自分の父ながら恥ずかしく、母は離婚さえも考えているという。飲んでいるときに「そろそろ止めといたら」と注意しても、父に「これしか楽しみがない」と言われると、そうきつく言えない。毎夜泥酔する父を何とかしてもらえないかという娘からの悲痛な願い。結局、VTRのなかでは最終的にほろ酔いでギリギリ自分の足で寝床までいく姿が映しだされ拍手喝采となった爆笑作品。
保育士なのに動物が怖くてたまらず、犬や猫、ハムスターでさえもダメという23歳女性からの依頼。保育園の遠足で動物園のある遊園地に行くが、動物がたくさんいるふれあい広場に子どもたちと一緒に入らなければならない。子どもを守る立場の自分を、何とか動物に慣れさせて欲しいというもの。時間がないなか、探偵が取った選択肢はナイトスクープおなじみの“荒療治”。悲鳴を上げながらも克服していく依頼者の姿は必見。
5歳の娘が「幸せの四ツ葉のクローバーの声が聞こえる」らしいという母からの依頼。にわかに信じがたいが、実際にロケで公園に出かけてみると、地面一面に大量に生えているクローバーや雑草のなかから、数分でたくさんの四ツ葉のクローバーを手に帰ってきた。娘によると、四ツ葉のクローバーが「こっちだよ」と教えてくれるという。不思議な能力をもつ女の子の不思議なVTR。
会社が倒産し、再起を図ろうと北海道をひとりオートバイでツーリングしていた男性が、旅の途中のフェリーで、偶然、ある小学生と話す機会を得た。会社が倒産した事や旅に出た男のロマンなどを語った。その少年は修学旅行の帰りで、学校の集合で一度去ったが、下船時に再びやってきたことに感動し「旅の思い出の写真を送る」と少年に約束。帰宅してから送ったDVDは、気を遣わせまいと詳しい住所を記載せずに出したが、少年がDVDを見てくれたのか気になった仕方がなく確かめたいという依頼。人間の心の本音が飛び出すVTR。
高校時代に馬術部の所属していた20歳女子大学生からの依頼。「馬が恋人」と言い続けるほど、青春のすべてを馬に捧げてきた彼女が愛してやまなかった馬が「ブルーショット」。顔は大きいが気の優しい馬で、将来は買い取って自分の馬にすると決めていた。ところが、大学進学が決まったころ、馬が売られることに。その後の消息を何とか知りたいという、人間と馬の純愛物語。
ヘビーメタルシンガーをしている41歳男性からの依頼。ここ数年追い求めていた目標「声でワイングラスを割る」を達成したという。聞けば、日本人では初めてで世界でも5人目の快挙という。これは番組の最後に流れる依頼募集項目の“特ダネ”に当たる!と依頼。声でガラスが割れる瞬間の衝撃映像をおさえることに成功したVTR。
放送後、国内外から大きな反響を呼んだ記憶に残る名作。父と母が10年以上、口をきいていないという息子からの依頼。なぜ口をきかないのか、理由は分からない。父も母も、自分たち子どもとは会話するが、夫婦の会話は聞いたことがないという。父が定年を迎え、自分たちも実家を巣立ったあと、ふたりはどうなるのか…。二人がしゃべらない理由を解明し、できることなら夫婦が仲良く会話する姿を見てみたいという依頼。
家族全員がヘビースモーカーという依頼者宅で買われている愛犬。タバコを見つけるとフィルターのところをくわえて、吸っているような仕草をするという。散歩の途中でも落ちている吸殻を拾うので、冗談で「そんなものを拾わないで、これを拾ってきなさい」と千円札の匂いを嗅がせた。すると、その翌日から依頼者の財布からお札を抜き取るようになり、、家に来たお客さんのカバンに頭を突っ込み、中の財布からもお札を抜き取る始末。何とかして欲しいという内容。まったく悪びれる様子もなく、かわいい表情を見せる犬に注目。
石川県の金沢大学学生寮には50年以上続く風呂場での伝統競技があるという。寮の名前をとって「北溟サーキット」と呼ばれる競技は、U字型の湯船のふちにまたがり、一蹴りで反対側のふちまで辿り着かなければならないというもの。それをクリアできる寮生がいなくなり、途絶えようとしており、このままだと卒寮生のOBに合わせる顔がない。なんとかクリアできる方法を考えて欲しいという依頼。アホらしいことを、恥じらいもなく真剣に取り組むというナイトスクープの原点が詰まった傑作。
帰宅部で部活経験はないが野球好きの大学生4人組が、3年間毎日昼休みにゴムボールで野球をしていた。するとそのうち、「ブレながら急激に落ちるフォーク」「滝のように落ち、大きく曲がるカーブ」「ホップするストレート」が投げられるようになったという。野球部の友人から簡単に三振も奪えるほどになり、この「ものすごい変化球」がどこまで通用するのか試してみたいという依頼。松村探偵が野球界の人脈をフル活用して招いた人物とは!?
新潟県に住む25歳の男子大学院生は、「人が話した言葉の文字数が瞬時に分かる」という特技をもつ。例えば“ナイトスクープ”なら7文字、“局長(きょくちょう)”なら6文字という具合。小さい文字や伸ばし棒なども1文字として数える。今まで自分以外にできる人は、聞いたことも会ったこともないが、インターネットで同じことができる人を偶然見つけた。ぜひ会って話をし、どちらがすごいか勝負してみたいというもの。
大阪大学に通う23歳の男子大学院生からの依頼。内容は、尊敬する数学教授と“音楽で”セッションしたいというもの。その教授は、数学の専門家でありながらオリジナル楽曲を作ってネットに投稿しており、初めて聴いたときから虜になったという。自身も5歳のころからピアノを弾いているという依頼者が、『神曲』とまで言い切る教授の曲とは?
生まれてこのかた34年間、一度も彼女ができたことがないという男性からの依頼。ブサイクでモテたことがなく、告白したこともない。もう結婚もあきらめ、ひとりで生きていく決意もできたという。しかし、一度でいいから「デート」というものがどういうものなのか、性別は問わないので探偵と「デートを経験したい」というヒューマンドキュメントな作品。
依頼者は44歳のどこにでもいる、ごく普通の「おっさん」。ただ、「ドリカムの曲を聴くと泣いてしまう」。CDなどで聴いたときはもちろん、コンビニで不意に流れた時にも反応してしまうという。カラオケで歌うときは画面が見えなくなるほど号泣し、最後まで歌いきれない。妻と出会って25年の節目を迎える今年、妻に感謝の気持ちを込めて大好きなドリカムの曲を最後まで泣かずに歌えるように鍛えて欲しいという内容。「今、流れている涙は、何の涙か?」そんな視点で見てみても楽しめる作品。
6歳の息子が、アニメ『一休さん』を見たのがきっかけで、自分も一休さんのようにお寺に修行に行ってお坊さんになりたいと夢を持ち始めた。保育所で大好きだった女の子にも「ぼくはお坊さんになるから結婚できなくなった。ごめんね」と言う始末。親元を離れ、お寺に入る覚悟もあるようだが、早起きは苦手だし泣き虫な息子が厳しい修行に耐えられるのか。仏の道の厳しさを教えてやって欲しいという母からの依頼。6歳にして自分の放った言葉に覚悟と責任をもち、気丈に頑張る姿と母と再会したときにあふれる涙が印象的な感動作。
依頼者は18歳の高校生。念願の自動車運転免許証を交付され、ニヤニヤ手に持ち眺めながら自宅に帰ったところ、玄関先で不意に手が滑り免許証を足元に落としてしまった。さらに、「あっ」と思った瞬間、左足で蹴飛ばしてしまい、免許証はそのまま床を滑って3oくらいの隙間から、壁の中に入り込んでしまったという。免許証をもらって、わずか1時間。壁の中に入った免許証を取り出そうと、自分なりに試行錯誤したが、どうにもならない。何とか家を壊さず、穏便な方法で取り出せないかという内容。時には平気で家の床や壁をぶっ壊す探偵局。結果はいかに…。
5歳の息子が、自宅のある大阪市から160km離れた三重県の祖父の家まで自転車で走破するのを手伝ってもらえないかという父からの依頼。息子は3歳4ケ月で自転車に乗れるようになり、10km、15km、30kmと走破する距離を延ばしていき、ついには「次は伊勢のおじいちゃんの家まで自転車で行きたい」と言いだした。その熱は一向に冷めず、ナイトスクープを見ながら「探偵さんと一緒に行く」と言いだした。もう止められないので、探偵さんにお手伝いをしてもらえないかという内容。西田局長や探偵に留まらず、スタッフまでもが涙した話題の感動巨編。2本のVTRにわけて放送された大作。
29歳の依頼者女性が再婚した夫の話。夫は生まれてすぐに両親が離婚。父親に引き取られ、物心がつく頃には父親の恋人「イクちゃん」に育てられていた。しかし、小学生の頃に父親とイクちゃんが破局。泣く泣く父親についていくことを決断する。その後、父との関係が悪化。非行に走った時期もあったが、大人になってから真面目にやってこれたのはイクちゃんのおかげと、血のつながらない子どもをもって改めて実感したという。「大事なのは血の繋がりでない。一緒に過ごした時間が大事なんだ」と涙ぐみながらいう夫を、イクちゃんと再会させ、わが子を抱いてもらいたいという依頼。結末を待たずして思わず涙する感動作。
保育園に通う依頼者の息子が、10円玉4枚を握りしめて岐阜の祖母の家に栗拾いに行こうと、自宅近くのバス停にいたところから始まる物語。聞けば息子は、年下の妹が心臓の手術を受ける前に、拾った栗を食べさせてあげたかったのだという。「お菓子を買ってくる」と言って家を出て、岐阜に行こうとバスを待っていた息子。あとから聞くと驚くことに、乗り換えルートはほぼ合っていたという。そこまで強い思いをもった息子の一人旅に、同行してもらえないかという依頼。子どもの能力、意思の強さが如実に出た作品。
ネットニュースのトピックスにもなった話題の一作。高知県に住む7歳の男の子は『ゲゲゲの鬼太郎』が大好きで、水木しげるの大ファン。口を開けば妖怪の話で、水木先生がどれだけ素晴らしい絵を描くかを話す。年代的にあまり周りに話の合う友達がいないため、鬼太郎の話や水木先生の話を一緒にできる、同年代の同志を探してあげたいという母からの依頼。実はこのロケの当日、水木しげるさんが逝去。鬼太郎少年は、その事実を受け止められるのか。感涙必至の名作。
小学6年生男の子からの依頼。小1から6年間、休み時間になるとほぼ欠かすことなく自分が電車になって校庭を走り回っているという。その姿に、たくさんの友達や先生も応援してくれ、みんなには「電車くん」と呼ばれるようになったが、卒業を機に「電車くん」をやめようと決意した。そこで最後に学校を飛び出して、自分の住む町で最終運行をやりたいという依頼。街の人たちや電車のモデルとなった山陽電鉄も巻き込んだ感動の物語。
3歳の頃から、約12年にわたってオリジナルの「ピタゴラ装置」を作り続けている15歳の男の子からの依頼。今まで数々の装置を作り、動画を投稿してきたが高等専門学校に進学して寮生活が始まるのを前に12年間の集大成の作品を作ったが、どうしても途中でつまってしまい、最後のゴールまでの動画を撮影することができないという。100回以上失敗しているのを何とか成功するように手伝って欲しいというもの。当然、ロケ当日には成功せず、追撮が何度も繰り返されたドキュメント。果たして、動画は完成するのか。
実は依頼者がダウンタウンの松本人志さんだったという調査。妻が大切にしている陶器のミルクポットに、別の陶器の器が見事にはまり込んだ案件。澤部探偵とともに、松本さんもあの手この手にトライする爆笑VTR。絶対に他の番組では見ることのできない“依頼者・松本人志”が登場する貴重な作品。
昔から男性のすね毛が大好きだという36歳の女性からの依頼。変態扱いされるため、なかなか他人には言えないが、毎年夏の季節がやってくるとワクワクしてたまらないという。もっとも理想的なすね毛は、亡き父のようなフワフワでやわらかいすね毛。果たして理想的な、父を連想させるすね毛と出会うことができるのか!?
小学校に入学後、本当はバスで通う予定だった8歳の女の子。入学後、バス路線が廃止されたことがきっかけで、それ以来、バス会社社長の好意で毎日送り迎えをしてもらっているという。今では孫とおじいちゃんの関係ほど仲良く、一緒にいることの方が自然で、帰り道におやつを食べに連れていってもらうことも。そんななか、学校の近くに引っ越すことになり、大好きな社長さんとお別れの時がきた。2年半、毎日お世話になった社長さんに御礼をしたが思いつかないので手伝って欲しいという依頼。絶対に泣かないと決めていた社長の目に涙があふれる。感涙必死の物語。
19歳男子大学生からの依頼。「指パッチン」だけは、誰にも負けない高速の早さで連続してできるという。あまりのスピードの速さで、人の目では数えきれないため、正確に計測して欲しいという依頼。ちなみに、指パッチンのギネス記録は1分間に278回。「それなら超えられる」と豪語していた依頼者の記録はいかに!?
ある時から、日本国内にとどまらず海外からも「あのドイツ人カップルを救ってあげて!」という依頼文が続々と届くことになる。テレビ東京で放送中の番組で、ナイトスクープが大好き過ぎて、ナイトスクープを見るためだけに日本にやって来たという19歳のドイツ人カップルが登場した。スタジオで番組観覧がしたいと朝日放送へやって来たが、応募もしておらず、その日は収録日でもなかったので夢は叶わなかったが、名作依頼の地を巡り番組愛を熱く語るなど印象的だったという。そんな2人を帰国するまでに何とかしてあげて!という依頼。国を越えて愛されるナイトスクープの魅力を存分に感じ取れる傑作。
生まれつき人より身長が伸びない病気を患い、大人になった今でも146cmという30歳男性からの依頼。ある日、「ミゼットプロレス」という身長の低いレスラー同士が闘うプロレスを見た。小さなレスラーがリングを駆け回り、お客さんが大笑いしている様子を見て衝撃を受けたという。同じ境遇にありながら、コンプレックスを感じさせないレスラーたちの姿を見て勇気を貰った。そこで、リングに上がってミゼットレスラーに挑んでみたいという。日本に数人しかいないミゼットレスラーとの真剣勝負の一作。
小枝探偵が退局以来、近年まれにみるレベルのパラダイスが登場した。広島県福山市にある「スナックジルバ」。なんとも言えない味わいのある店で、マスターが作り続けたからくり人形ががあり、ステージ上ではマスターと人形たちの一人芝居が繰り広げられる。一歩間違えれば放送事故にもなるきわどい歌詞の謎の曲は、一度聞くと耳から離れない爆笑傑作VTR。